人の記憶の中で風景と匂いが一緒に思い出されることがある。
私の場合、近所に沢山あった木綿の織布工場での機械油と 木綿布の匂いだったり、、町の中心地に向かうバスの中までも 匂って来るミツカンの酢の匂いだったり、通学途中、製粉会社 の赤レンガの建物から匂って来る、穀類を炒る香ばしい匂い だったりと、どれも周りの景色と一緒に鮮明に思い出される。 そしてそれらは優しく甘美な記憶と言っても良い。
のんび荘から急坂を登り、少し行くと飯田と木曾を結ぶ道、大平街道に出る。 其の街道を下って行くと伊那山脈、南アルプスが正面に見え、道に面して所々に りんご、なし、桃の果樹畑があり、飯田の市街地に入る。 うちの子供たちの通学路でも在る此の道の果樹の花は今が盛りで、甘い香りが漂っている。 彼らにとっても匂いのある記憶として残っていくだろう。
インター近くの通りにはお決まりの店、紳士服のア〇キ、家電のエ〇〇ン、 スポーツ用品のア〇〇ン、メガネのミ〇(大西ゴメンネ)、、、があり、 盗って付けたように街路樹が並ぶ(飯田ではりんごです)全国何処に行っても 似たり寄ったり、[泉谷しげる]の歌を思い出しました。 ● ● ● 撮影日:4月23日 2時頃 撮影・コメント:のん太
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