 4月、卯月(うづき)とも呼ばれる。本来旧暦の4月を指す言葉だが、現在では新暦の別名として用いられるようになった。名の由来は、卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものというのが定説らしいが、卯月に咲く花だから卯の花と呼ぶという逆説も存在している。 また、十二支から来たという説、「種月(うづき)」・「植月(うゑつき)」・「田植苗月(たうなへづき)」・「苗植月(なへうゑづき)」などの農作から来た説など、諸説諸々あるようだが、そんな表現からも、季節と共に生きてきた先人たちの暮らしが見て取れる。
さて、そんな4月も気がつけばもう後半である。市街地の桜たちはすでに葉桜となり、桜並木も今は新緑並木となっている。遅れ馳せに咲く山麓の桜は、山桜たちが散り始め、そろそろ八重桜の世界になりつつあるが、今年はその固体にかなりばらつきがあるらしく、すでに満開状態のものから、やっと蕾が膨らみ始めたものとさまざまだ。 朝晩の気温との寒暖の差はあるものの、ここに来て日中の気温が一気に上昇してきた。天気の良い日に山麓公園辺りを散策すれば、春風と共に木々や野草の花々が優しく迎えてくれる。梅雨までの短い間、この山麓がもっとも華やいでくる季節である。
今月から上がった消費税、来年の秋にはさらに上がるということだ。還付金制度の欠陥から、大企業がぼろ儲けするといわれているこの消費税アップだが、法人税の引き下げを加えて、企業重視の政策なのは確かである。経済を活性化させることが狙いというが、すでに破綻が見えた今の経済システム、その結果は想像がつく。どこぞの大国のように、“弱いものを食い物にするだけの形”にはなって欲しくないものである。 そんなことを考えながら歩く山麓公園辺り、まだ花の残る木々の間、繁殖期に入ったのだろう、鶯の声が近くで聞こえていた。彼らも生き残るために必死なのだろう。
◆ ◆ ◆ 〇写真 一枚目:妙琴ツツジ園内の桜。多分、山桜の類と思われますが、もう散り始めていました。 山桜:バラ科サクラ属の落葉高木。 学名はPrunus jamasakura、英名はYama-zakura。 二枚目:やはり妙琴ツツジ園名で見つけた、紫華鬘(むらさきけまん) 紫華鬘:ケマンソウ科キケマン属の越年草。 学名はCorydalis incisa、英名はTs'ai, Tzu chin、Murasaki-keman。 撮影日:2014年4月20日。 撮影・コメント:クロコ
なお、このとき撮影した画像をFacebookにあげてありますので、宜しければご覧下さい。 https://www.facebook.com/media/set/?set=a.628163603919471.1073741832.421377304598103&type=1
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