 例年より早い気温低下が見られた今季、春の訪れも早いのかと思いきや、繰り返しやってくる寒波の影響か、なかなか春めいては来ない様子。もう寒さはごめんと、上がっていく灯油価格を気にしながら暖房機にしがみつく毎日だが、ここに来てようやく春らしい兆しが見え始めたようだ。日中の気温も上がり始め、差す日の光が強くなってきているのがはっきり分かる。ニュースなどでは日中20℃を超えたところもあると報じていたが、どうも今年の春は一気にやって来そうな気配。すでに今は3月、今月の5日はもう啓蟄である。
その啓蟄に動き出す虫ではないが、見えない春を求めて山麓辺りを久々に散策してみた。日陰にはまだ雪が残っているが、けっこう日差しは温かい。 冬眠休業から目覚めた「のんび荘」を横目に、その近くを流れる「松川」の川原に降りてみた。川原には猫柳が見える。1月ごろは2・3個ほどであったその“銀ボタン”、まるで遅い春を促すように、すでに枝一杯である。道端の、日のあたる場所には、わずかだが、ハコベ・イヌノフグリなどの野草の花も見えていた。 来月にはもう花の季節が始まる。この山麓辺りが、茶色から芽吹きの色に変わるのももうすぐだろう。
◆ ◆ ◆ 【写真】 一枚目:のんび荘の横を流れる「松川」の川原の猫柳。もう枝いっぱいに銀のボタンを付けている。 2枚目:のんび荘の川向こう「妙琴公園」近くの道端に見つけたハコベ。去年より、かなり遅い感じである。 撮影日:2013年3月1日・3月2日 撮影・コメントはクロコでした。 | |