タイトル−のんび便り
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 ◆ 冬枯れて
 2011/12/30

一年というものはなんと早いものだろう、気がつけば今年も、あと一日を残すのみとなってしまった。しかし、それにしても寒い。「冬とはこんなもの」と気取ってみても、12月にこの寒さはさすがに身に応える。まるで2月頃の陽気である。
それでも、晴れた日などの陽だまりは結構温かい。そんな温かさを求めるように、山の麓の公園辺りを散策すれば、朝の日差しの中、冬枯れの木々たちが静かに迎えてくれる。この時期の山の麓は、人の気配も薄れ、少しだけだが、自然の持つ本来の形を私に見せてくれる。

大きく変って行くこの国の気候。東北の震災と原発事故。どう贔屓目に見ても良い年とは言えなかった今年。そんな年を忘れ、来る新たな年が、全ての人にとってより良い年になることを願いながら、今年の「のんび便り」を締め括ることにする。

それでは皆様、どうぞ良い年をお迎えください♪

◆    ◆    ◆
〇写真
一枚目:「のんび荘」近くの妙琴ツツジ園。冬枯れの風景。
2枚目:「のんび荘」の横を流れる「松川」。流れのないところは、すでに凍っていました。
撮影日:2011年12月23日
撮影・コメントはクロコでした。

 ◆ 紅葉の頃
 2011/11/08

11月、早いものである、今年もあと2ヶ月を切った。
夏の終わりに急激な気温低下に戸惑った今年、かなり早い秋の到来も予感したが、意外に季節は進まず、寒と暖を繰り返しながらその狭間で足踏み状態、なかなか秋の入り口が見えてこなかった。
朝晩の気温低下が際立ち始めたこの頃になり、山はようやくその色合いを変え始めた。まるで、迫り来る寒い季節に追い立てられるように、山を覆う秋色パッチワークは見る間に際立っていく。変化は一気に来る。もう秋も終わりに近づいたらしい。
そんな、今年の残り少ない秋を少しでも感じたいと、秋晴れの穏やかな日差しの中、山の麓辺りを散策してみれば、山麓公園の入り口付近にある、色付き始めたモミジが、日の光に透かされて輝きながら迎えてくれる。この時期、残る緑と朱に染まる葉のコントラストが実に良い。

変動して行く気候の中で、今年もこの麓の自然は、秋という季節の力を借り、山々の木々を色付かせながら、生きるものたちに迫り来る寒さへの備えを促してくれている。多分、ずっと繰り返されてきたであろうその自然の振る舞いに、この星に生きる本来の姿が見え隠れするように思える。
さて、この秋の向こうに控える今年の冬は、いったいどんなだろう。

◆    ◆    ◆
写真:
1枚目:のんび荘の川向こう、妙琴公園上段の入り口付近のモミジ。
2枚目:のんび荘近く、妙琴ツツジ園から撮影。前方に見える山は風越山。
撮影日:2011年11月07日
撮影とコメントは、クロコでした。

 ◆ 夏の終わりに
 2011/08/30

8月も終わりに近づいた。先日まで気温の低下で早い秋を予感させたが、どうやらまた夏の暑さが戻って来ているようである。それでも、強い日差しの中、山の麓辺りを歩いてみれば、暑さを助長するように鳴くアブラゼミやミンミンゼミに混じって、ツクツクボウシの声が聞こえるようになってきた。そろそろ、今年の夏も終わりに近づいたのだろう。
山麓公園辺りから川に沿って少し下ってみる。稲穂の顔を出し始めた田んぼの上に、数匹のアキアカネらしきトンボの姿を見かけた。もう山から下りて来ているようだ。
秋を現す代表的な「赤とんぼ」の総称で呼ばれる彼らだが、夏の間は標高1000mを超える山地で過ごす。夏の暑さを避けるためといわれているが、その暑さが和らぐ頃、山から下りて麓などの空を乱舞するようになる。そんな彼らの存在に、もうそこまで来ている“秋”を知る。
年々秋らしい季節が薄れて行くように感じる昨今、今年はどんな秋が待っているのか、期待と不安で山の上を見上げてみる。空には夏の雲、居座り続けようとする夏を後押しするように、上から私を見下ろしていた。夏と秋の鬩ぎ合いはまだまだ続くようである。
しかし、今年の暑さは尋常ではないようだ。外を歩けば太陽が容赦なく照りつける。そんな暑さを避けるように木陰に入れば、山からの風と川風が、優しく身体を撫ぜて行く。山と川と緑、やはりこの辺りの空気はまだ生きている。

◆    ◆    ◆
写真:
1枚目は、のんび荘近く、妙琴ツツジ園内から撮影。空はまだ夏の様相。
2枚目は、のんび荘横、妙琴橋(つり橋)に絡みついていた「藪枯らし(やぶからし)」。
繁殖力が強く嫌われもの。「ビンボウカズラ」の別名も持っている。つるはリースの材料として有名のようだ。
撮影日:2011年8月28日
撮影とコメントは、クロコでした。

 ◆ 梅雨の向こう側
 2011/06/25

早々と梅雨入りした今季、前半の低めの気温はどこへやら、日中では、すでに30℃を越える日が始まっている。毎年、6月も後半になると、梅雨の向こうにいる夏の気配が濃厚となってくるが、この突然の気温上昇には、我が身体も対応できないようである。
今年も、夏の暑さが顔を覗かせ始めたようだが、年々増してくる変化の激しさに、山の麓の野草たちもきっと戸惑い気味だろう。それでも、梅雨空の下、雨を避けながら散策してみれば、夏との狭間で咲く小さな花たちが、優しく迎えてくれる。
降れば豪雨、そんな昨今の気候状況の中、空の恵みを一滴でも逃すまいと、大地に根を張り、葉をいっぱいに伸ばし、勢力を伸ばすべく夏の来るのを今や遅しと待っている。そんな植物たちの振る舞いに、この星の気候の大切さを思い知らされる気がする。
利便と効率と速度、人の欲が作り出したともいえる経済発展中心の今の社会に、とどのつまりが放射能汚染。結果として己たちの首を締めている現状に、人の愚かさだけが見えてくる。収まらない原発事故、進まぬ復興。遠く離れたこの地でも不安感を拭えないというのが実感である。
そんな気持ちを払拭すべく、親しい友と山の麓を歩いてみるのも良いかもしれない。川風と山の緑が、きっと優しく迎えてくれるだろう。

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写真:
一枚目は、のんび荘の横、風越プール近くの石垣に咲く「苗代苺(なわしろいちご)」の花。実は熟すと甘くなり、食用可能
二枚目は、のんび荘の川向こう、妙琴公園に咲く「小紫陽花(こあじさい)」
撮影日:2011年6月12日
撮影とコメントは、クロコでした

 ◆ 梅雨の前
 2011/05/13

大型連休も終わり、気が付けば5月も第2週目。梅雨の前、穏やかでもっとも過ごし易い時期だが、温暖化の影響か、風は強くやや不穏な天候が続いている。それでも晴れた日などは、温かな日差しが優しく身体を包んでくれる。そんな気候に誘われて山の麓を歩いてみれば、山吹や山ツツジなどの花が、春風と共に迎えてくれる。そろそろ春もピークとなるのか。
のんび荘の川向こう、妙琴公園では、植えられたツツジたちが、公園の入り口付近を飾り始めているが、どうやら、この連休には間に合わなかったようだ。人の手で植えられたものだが、その思惑通りにならないところがなんとも良い。咲き揃えば結構見事である。
そんな妙琴公園の横を、沢沿いに奥に進めば、芽吹き始めた木々の緑が、空と調和しながら見下ろしている。ふと足元に目をやれば、“深山キケマン”、“マムシグサ”など、この時期の代表的な野草たちが花を咲かせている。
震災後、未だに沈静化できない福島原発。本格的に復興に入れない被災地。断片的に入ってくる情報に、遠く離れたこの地でも人々が浮き足立っているように見える。こうして、木々や野草たちの奏でるメロディーに耳を傾けていると、エネルギーを無駄食いしながら生きている我々にも、この星で生きる、本当の意味に気付かさせてくれるように思える。多分、それが自然なのだろう。

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写真:
1枚目は、妙琴公園入り口付近に植えられている「ツツジ」です。そろそろ満開でしょうかね。
2枚目は、沢沿いの道を奥に進んだ時、側に咲いていた「深山キケマン」。気候のせいか、生息場所がどんどん上に上がっていってますね。
撮影日:2011年5月8日
撮影・コメントは、クロコでした。

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